ゾンビ系ホラー映画の巨匠/ジョージ・A・ロメロ監督の「Diary Of The Dead(ダイアリー・オブ・ザ・デッド)」には、「世界の終わりに、生き残れるかー」といったキャッチフレーズがついている。また監督の「自身最高傑作」とも言われている……。近年、CG技術の発展、そしてロメロ監督に影響されたホラー映画の作り手が数多く誕生している。アメリカに止まらず、ロメロ監督の母国イタリア、またドイツなどからもホラーファンに名作と賞賛される作品が飛び出している。
殺人鬼がやたら残酷な殺し方をしたり、その映像処理を美徳した映画が多いが、ゾンビ系で印象に残る作品は多くない。ややジャンルが異なる感はあるが、28 Days Later(28日後)は衝撃だった。またその続編の28 Weeks Later(28週間後)もよかった。
何がよかったか。それは何故に死体が勝手に動き出すのか。その過程、理由、誕生の瞬間を見せてくれたからだった。
ダイアリー・オブ・ザ・デッドにはいろんな意味で未完成感がある。
プロット、配役、喰われ方、死に方、逃げ方、防御の方法など、なんか今ひとつ新しさを感じさせない。
内容も映画を撮影している大学生たちが、ゾンビに襲われながらも撮影し続け記録に残そうとする。これも「Cloverfield(クローバーフィールド)」でやってた手法でオリジナリティーを感じない。撮影者のカメラでゾンビが襲ってくるシーンを撮影しているが、自分(鑑賞者)が撮っている臨場感がまったくないのだ。「Blair Witch Project(ブレア・ウィッチ・プロジェクト)のようなシープさや、変な緊張感もない。
そう考えていると、ダイアリー・オブ・ザ・デッドのゾンビ相手に世界が終わる気がしない。人間の方が賢いから、やっぱり生き残れそうだ、と思えてしまう。
ホラーは揚げ足を取って鑑賞してはいけないが、ダイアリー・オブ・ザ・デッドには、「怖い。こんなヤツらに遭遇したくない」と感じさせる緊張感はなかった。
ロメロ監督が本当に「自身最高傑作」と思っているのなら、その最高の基準は低いのではないか。次作に期待したい。
オマンコ
投稿情報: オマンコ | 2010年8 月23日 (月) 18:18
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